スマホやタブレットの性能があがり、安いモデルでも動画・電子書籍を快適に楽しめるような時代になりましたが、みなさんは紙の本と電子書籍どちらで本を読んでいますか?
僕は電子書籍で本を読むことが多いです。本を買っていくとどうしてもかさばってしますので、それがタブレット1つに収められるのが理由です。
しかしながら、電子書籍で発売されていないものは紙で買わなければなりませんよね
最近は紙と電子書籍両方販売されているものも多いですが、勉強で使う専門書は電子化されていないものも一定数あります。
加えて、専門書になると1冊1冊が厚く重くなってしまってカバンに入れられても2冊というのが現状です
そこで自炊をしようと考えたのですが
専門書は1冊がそれなりにしますが、図書館で借りることができるため
裁断してスキャンする破壊スキャンは機器に加えて本代もかかり、費用がかかるためやめました。
対して非破壊スキャンは本を裁断して傷つけることがないため、図書館の本にも使えると思い、重要なページだけスキャンするという目的で非破壊スキャンにしました
非破壊スキャンの商品では富士通のScansnap SV600が有名ですが、5万円近くするので手が出せず他の商品を探していった結果Amazonにて
iCODIS スキャナー X7を購入したのでレビューしていきたいと思います
iCODIS スキャナー X7 1500万画素
オーバーヘッドスキャナーといわれる上から写真を撮影していくタイプのスキャナーになります
フラットヘッドと違い連続して早く撮影できるのが特徴ですね
開封
配送される際に外箱の段ボールはなく、下の写真にある箱に直接伝票が貼って届きました
シンプルな外観で下にMade in Chinaとありますね
箱を開けていきます
外箱に軽い傷があったので不安だったのですが、中には緩衝材がしっかり入っていたので中身に問題はありませんでした
中には以下のものが入っていました
- スキャナー本体
- 撮影用マット
- スキャンボタン
- USBケーブル
- 付属ソフトのCD
- マニュアルなどの紙類
仕様
撮影用マットの上に広げてみました
本体はピンクゴールドの塗装がされています。安っぽい感じは全くないです
折りたたんでコンパクトにできるので収納しやすいようになっていますね
撮影マットに関しては本体の置く位置に印があり
また、A3~A5サイズの目安が印刷されていますね
本体の裏には端子が2個ありました
右側がおそらくUSBTypeB端子でパソコンとつなぐケーブルを差し込みます
左側はUSBTypeA端子でスキャンボタンとつなぎます
実際につなぐとこんな感じになります
設置
設置の仕方は簡単で
➀マットを広げる
②本体とケーブルをつなぐ
③本体を立たせる
④必要であればスキャンボタンを付ける
という感じで終わりです
ソフトウェアのインストール
このスキャナには専用ソフトのCDが付属しているため、インストールしていきます
ドライブにCDを入れ、起動すると以下の画面になります
INSTALL CAMSHOPをクリックします
セットアップの画面を進めるとインストールが始まります
以下の画面になり、パソコンの再起動をしたらインストールは完了です
使ってみた
インストールしたCamShopを起動すると下のようなウィンドウが出ます
スキャナー本体とパソコンの接続が完了したら自動的にカメラが作動します
右上にある「スキャン」をクリックもしくはスキャンボタンを押せば撮影されます
このスキャナは自動クロッピング機能がありまして
上の画像で緑の枠線があると思うのですが、スキャンすると緑の枠に沿って自動的にトリミングしてくれます
トリミングがいらない場合は設定でやめることもできます
機能
撮影したものの出力フォーマットは
- Excel
- JPG
- PDF(画像)
- PDF(検索可能)
- PDF(テキスト)
- Text
- Word
JPGとPDF(画像)以外はOCRができ、日本語、英語、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語など色々な言語に対応しているそうです
文書のスキャンでは以下の設定ができます
- クロッピング(自動ON/OFF・セルフ設定)
- スキャンモード(片面、マルチページ、両面撮影垂直or水平合併)
- 連続撮影モード(手動、自動、5秒・7秒おき)
- 出力効果(白黒、カラー、グレー)
- OCR言語
- ファイル名
スキャナーにあると便利な機能は大体揃っているのではないでしょうか
文書(ドキュメント)のスキャン以外にも
- バーコード識別
- Eメールで送信
- コピーの印刷
- ビデオ撮影(書画カメラ)
というような機能があります
使ってみた感想
スキャンは楽にできる
本のスキャンしかやっていないのですが、スキャンは手軽だなと感じました
スキャンボタンがあることや、5秒おきに撮影できる機能があるのでスムーズに複数のページを撮影するのに苦労することはありませんでした
本を開いて撮影する際も1ページに分割してくれるのも便利です
自動補正は信用しすぎないほうがいい
本を開いた状態で撮影すると文字列の歪みを補正して長方形に自動的に修正してくれる機能があるのですが、本が厚いほど歪みが大きくなるのであまりうまくはたらきません
特にページの境目あたりはよく歪み、文字が横に引き伸ばされたりします
あと、見開き1ページを片面2ページにしてくれる機能も本が厚いほど境目が変なところに走ったりしますね
どうしても厚い本をスキャンする場合はブックプレッサーが必須になりますね
画像が暗い
スキャナーにLEDライトが9つ付いているのですが、光量が足りないせいか真っ白な紙でも暗く撮影されています
明るく撮影したいのであれば別途明かりを用意した方がいいと思います
画質はよくない
1500万画素もあるので文字はそこそこ読める画像がスキャンされていますが、
画像はもとの色から違うことが多いなと感じました。光の量が足りないことも関係するのでしょうが画像メインのスキャンは向いてないかなと感じました
また解像度が不十分なのか専門書の文字のOCRも確認してみるとミスが目立ちました
総評
スキャンの手軽さはいいが、補正能力・光量の不足・画質を加味すると一般的な教科書の電子化には向いてないと感じました
画像のあるものや厚い本は不満が多そうなので、書類やプリント、名刺など厚みがなく文字が中心のものをスキャンするにはいいのではないでしょうか
ただ、それに3万近く払うなら普通のフラットヘッドスキャナーのほうがましかなと感じました
他のモデルについて
iCODISのスキャナーにはX7以外の商品もあり、簡単に紹介していきます
iCODIS X9
X7と比べ2100万画素と解像度が上がっていますね
価格はX7より5,000円ほど高い34,700円(2020.2.2時点)になっていますね
そのほかの対応サイズや機能に大きな違いはなさそうなので、より精細なものが欲しい方はこちらを買うといいでしょう
iCODIS X3
こちらはX7の下位モデルとなっていて800万画素、LEDライトが4つと少なくなっているのですが対応サイズなどの機能の違いはなさそうです
価格は1万円安い19,900円(2020.2.2時点)となっています
レビュー分布だけ見るとX7やX9より評判がいいのはなぜでしょうか
今回使ってみて僕は使用する本があまり向いてなかったので、あまりいいとは思わなかったのですが
文書を主に扱うかたやOCRはいらないから手軽にスキャンしたいという方は試してみてはどうでしょうか
今回は以上となります
最後まで読んでいただきありがとうございました