最近革靴デビューをしたのですが、
同じ歩くという行為なのにスニーカーとは違った感覚がありクセになっています
革靴を履くとき、スニーカーなどと違いサイズにシビアなことから靴ベラを使うことが増えました
靴ベラもといシューホーンには形や大きさはもちろん値段も安い高いと色々なものがあります
玄関で使うような長いものは家にすでにあったので、携帯用のシューホーンを探していたら下のような8,000円をこえるものもありました
革靴なんだからシューホーンも革製品がいいなと思ったのですが、探している最中に
レザークラフトで作った方が自分好みのものが作れるなと
というわけで今回はレザーのシューホーンを作ったので、その制作過程を記録しました
材料
シューホーンを作成するにあたり、形をまず考えたのですが
- かかとに合わせやすいようカーブがある
- 手のひらサイズ
というような形を考えながら、100均に行ったら下のようなものが売ってました
DAISOのポータブルサイズの靴べらです
この商品カーブした形になっていて使いやすいものになっているのはもちろん
素材がCAP樹脂で錆などの心配がいらないためこちらを型に作っていくことにしました
というわけで材料は
- 樹脂製シューホーン(型)
- 革:和の革のはぎれ
- 蝋引き糸
- のり:サイビノール100
- 菱切り・ヘラ・革包丁などレザークラフト道具
といった感じになっています
製作
革の接着
今までは
①型に沿って革を切リ抜く
②切った革を貼る、縫う
③コバなどの処理
とやっていたのですが、今回は
①型に革を貼る、縫う
②型に沿って革を切り抜く
③コバなどの処理
というように手順を入れ替えて
縫い付けてから革を切り抜くようにして作っていきたいと思います
というわけでシューホーンのサイズより一回り大きめに革をカットします
革の裏面(床面)にのりを塗っていき、シューホーンを貼り合わせます
平面の革を曲面のシューホーンに合わせるのですが
革は水分によって柔らかくなる性質があるため、型に革を押し付けいれば次第に革が曲面に合うようになります
したがってのりは水分を多く含むものが適しているため、
ゴムのりよりサイビノールのほうが適しています
両面合わせたものがこちら
水分を含んだ革が型に合わせてのびたので、シューホーンの形が浮き上がっているのがわかると思います
縫い穴をあける
このままだと革が剥がれたときに大変なので縫いが必要です
革が動かなくなったら縫い穴を空けていきます
まずはじめに印をつけていきます
今回はディバイダ―(鉄製コンパス)を用いました
間隔は自由ですが曲線の多い形なので3mm間隔で穴をあけました
印をつけ終えたら、菱切りで穴をあけていきます
曲面で差す角度が一定にならないのですが、シューホーンの位置をうまく調整しながらなるべく垂直に差していくようにすれば失敗は少ないです
その際小さな板があると便利です
縫い付け
穴を空け終えたら、縫っていきます
今回は黄色の糸を選択しました
レザークラフトは自分の好きな色の組み合わせができるのがいいですよね
縫い終わったものがこちら
曲面&曲線で縫い穴がガタガタかなと思いましたが、思ったよりうまくできました
切り抜き
縫い終わったら、縫った線に合わせて切り抜いていきます
切るところは縫い糸にから離れていると見栄えが悪いですし
かといって近すぎても縫い穴の部分が切れて糸がほつれる原因になってしますので
2mm離れたところを切っていくようにしました
そのさい、一度で切り抜こうとせずに
5mm程度離れたところで大雑把に切り抜く→少しずつ切り抜いてサイズを合わせる
とやれば失敗しにくいです
切り抜いたものがこちらです
これでほぼ完成なのですが、もう1手間加えていきます
穴あけ
型となったDAISOのシューホーンには穴が開いていたのでそこに穴を空けるとともに金具を取り付けていきます
ここで失敗してしまいまして、穴の位置が微妙にずれていたせいで
金具をうまく取り付けることができず、跡が残ってしまいました
ボールチェーンくらいは通りそうなのでそれを使おうかなと思います
革を片面接着したときに穴を空けておけば穴のずれもなくきれいにできたのかなと思います
完成
あとは縫い糸のふくらみを平らにしたり、コバ処理、革にクリームを塗ったりしておしまいです
完成したのがこちら
穴の跡が汚くなってしまいましたが、それ以外は満足な仕上がりになりました
革の厚みで元の商品より厚くなってしまいましたが、カーブのおかげで使い勝手も変わりなく革の質感を楽しめる商品になりました
ただ、今回穴が汚くなってしまったのでリベンジでもう一度作ってみようかなと思います
今回は以上となります
最後まで読んでいただきありがとうございました