みなさんは革靴のケアってどうしていますか?
調べるとよく出てくるのは
- 履いた日:ブラッシング&シューキーパーで保管
- 1ヶ月に1回:クリームやワックスで手入れ・靴磨き
ということが多いでしょうか
このような手入れにはもちろん道具も必要で
- ブラシ(汚れ・埃落とし用)
- ブラシ(クリーム用)
- クリーナー(ステインリムーバー)
- 乳化性クリーム
- 油性クリーム(ワックス・ポリッシュ)
- クロス(布)
- 消臭剤
- 防水スプレー
と色々なものが使われますが、全部用意しようとすると数も多くなり、保管が大変になりますよね。また、ブラシも道具が増えればそれなりに手入れの工程も増えていき、時間も必要になっていきます
靴磨きによる質感の違いはもちろんわかり面白いと感じるのですが、いかんせん忙しくてそこまでする気力がでてきません。やらなかったら道具も無駄になってしまいます
かといってケアを怠るつもりはなく、最低限のケアはやっていきたいという人は自分だけではないと思います
今回、革靴デビューした自分はなるべく楽に革靴の手入れをやろうと商品を調べた結果、3点だけ購入し試していくことにしました
お値段はかなりしましたが
使わない安物より使う高級品のほうがいいと思い少数精鋭で選びました
それらを紹介とレビューをしていきたいと思います
紗乃織刷子(さのはたブラシ)
紗乃織刷子は株式会社R&Dが販売されている日本製の高級ブラシになります
株式会社R&DはM.モゥブレィという、様々なシューケア用品を取り扱っているブランドで有名な会社ですね
このブラシについてですが、有名な平野(HIRANO)ブラシが生産終了となり、その後継・改良品として販売されています
外観
持ち手の素材は天然のブナ材が使用されており、深みのある色合いはオイルステインによるものだそうです
見切れていますが、持ち手にはSANOHATA BRUSH Made in Japanの文字が
特徴
このブラシの使いやすさにつながる特徴としては3点あります
- 溝を掘ることでグリップしやすいようになっている
- 持ち手が緩やかにカーブしており、握りやすくブラシが抜けやすい
- カーブに対して毛が直線に植え込まれていて、ブラシの当たりがいい
家に眠っていた安いブラシと比較し使ってみるとブラシの動かしやすさが違い、手のスナップで楽にブラッシングができました
価格
税込5,280円になっています
高くはありますが、一度買えばかなり長い間使うものになるので高くても損はしなそうです
MARIA CREMA(マリアクレマ)
靴工房 ZAPATEO さんが製造している天然成分100%のクリームになっています
特徴
パッケージによると使用成分には
- 国産天然蜜ろう
- メキシコ産オーガニックゴールデンホホバオイル
- メキシコ産メキシコ産天然オイル
- 精油など
が含まれています
中身は柑橘類の香りがして缶を開けた時、香りでさわやかな気分になれます
機能面としては
浸透性・撥水性・保湿性がよくヒビ割れやカビを防ぐこともできるそうです
加えて精油のはたらきで汚れを落とすこともできます
ということは、これ1つで最低限のケアができるわけです
使用方法
- ブラシなどでホコリを落とす
- 布などにMARIA CREMAをとる
- 薄くのばしながら塗り、馴染ませていく
でおしまいです。よほど取りすぎない限りふき取りはいらなかったです
また、塗り広げる際に布を一般的に用いると思いますが
天然成分100%なので指でも塗ることができ、なんならティッシュでも塗ることができます
柑橘系の匂いなので不意にどこかへついてしまっても安心です
ということは、靴磨き専用の布を用意する必要はなく
使わなくなったシャツを切って再利用する
使用してみた
革靴
スコッチグレインのシャインオアレインに使ってみました
新品に使ったということもあり写真では違いがわかりませんね
実際に見ると、使用後の方が黒の色がなめらかになってキレイに見えました
また、塗っている時に気づいたのですが
革靴特有のにおいが少なくなり、このMARIA CREMAの柑橘系の香りがついていました
革特有の匂いが苦手な人も一定数いるので、そのような方におすすめできます
木材
手元に先ほど紹介した紗乃織刷子があったので使用してみました
右半分が塗った後なのですが、木目の色がきれいになりツヤが出ています
実用上はメリットがないのですが、より高級感が増したように思えます
金属
塗装金属になりますが、デスクライトSQ-LD527のベースに塗ってみました
左半分が塗った後になるのですが、黒がより深まったように感じますね
価格
MARIA CREMAには4つのサイズがあります
- Sサイズ:20g, 税抜2,100円(1g当たり105円)
- Mサイズ:50g, 税抜3,900円(1g当たり78円)
- Lサイズ:200g, 税抜10,500円(1g当たり52.5円)
- 携帯用リップチューブ:5g, 税抜1,100円(1g当たり220円)
というふうになっています
様々な用途に使えることに加えて、自分の場合はすでに持っている革製品の手入れにも使えるため、コスパの一番いいLサイズを購入しました
薄くのびることもあって一度の使用量は多くないので、お試しの場合はSサイズ、革靴だけならMサイズで十分ではないかと思います
シューシャインブラシ
同じくMARIA CREMAで販売されているブラシを購入しました
革製のケース付きが付属しています
特徴
先に紹介した紗乃織ブラシと比べて小さく、毛が少し硬くなっています
小さいサイズで小回りがきくので、細かいところのブラッシング
もしくはクリームを塗った後のブラッシングにでも使おうかと考えています
このような感じでケースにぴったり収まり、汚れが移る心配がなくなり保管がしやすくなっています
使用する前の処理
しかし、このケースについては難点があり
裏(床面)がとくに何も処理されておらず、出し入れするたびに
細かいくずが床に落ちてしまうのです
というわけで、レザークラフトで毎回お世話になっているトコノールで床処理してあげました
ガラス板は入らないのでヘラの柄をひたすら押し付けてしょりしました
処理の結果がこんな感じ
毛羽立っていたものが抑えられていることがわかると思います
同じように出し入れしてもくずがほぼ出てこなくなったので処理して正解でした
価格
税抜1.900円になっています
サイズにしてはやや割高かなと思います
実際これは買うつもりはなく、楽天でMARIA CREMAを取り扱っているショップの送料を無料にしたくて金額合わせに買いました
紗乃織ブラシとMARIA CREMAで十分なケアができていると思うのでこれは必須ではないかなと感じました
最後に
革靴ケアを揃えようと色々調べた結果、たった3つの商品を買うだけで済んでしまいました
最後に紹介したミニブラシは出番が少なそうなのでもしかしたら2つだけで十分かもしれません
色々な道具を用意して本格的にやるのも楽しいとは思うのですが、それよりも継続してケアをすることのほうが重要だと考え、このような結果になりました
ケアの手順としては
- 靴にシューキーパーを入れる
- 紗乃織ブラシでブラッシング
- MARIA CREMAを塗り広げる
の3工程だけで済みそうです
頻度としては
1,2は履いた日に必ずやるとして
3は帰って時間があればやる
といった感じでやっていこうと思います
まだケアを初めて短いので、こんな簡単なケアで革がどのような経年変化になるのかわかりませんが
ある程度時間がたちましたら経年変化を紹介しようかなと思います
本日はここまでとなります
最後まで読んでいただきありがとうございます