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平成最後の日にブログ始めました。レザークラフト、写真をメインに書いています。

X100Vを1ヶ月使いこんでみて感じたことのレビュー|撮ることの楽しさに気づくカメラ

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X100Vを購入してからあっという間に1ヶ月が経ってしまいました。手元に届いてからお出かけした場所・散歩と色々と持ち出した結果、シャッター回数が6200SHOTSになっていました。

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どんな設定かを知るために決めるために部屋の中を無駄に撮ったりしたものもあるのですが、それを差し引いても5,000枚は撮っていることに正直驚きました。今まで使っていたXF10が約1年半で7,000枚だったので、自分からするとかなりハイペースで撮ったなと感じる次第です。おかげで写真を選定するのが大変だったりHDDの容量が大変ということになってしまってます。

 

そんな状況ではありますが今回はそんなX100Vを1ヶ月使ってきた評価・感想としてレビューを書いていきたいと思います。初心者なので拙いところがありますがご容赦ください

 

 

よかったところ

持ち出すのが楽しくなる見た目

まずはこの外観ですね。レトロな見た目しているんですが、首からぶら下げていて収まりがいいんです

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上の写真のような感じで暗めな服にX100Vをぶら下げて散歩をよくしているのですが、カメラの威圧感が少なくて、アクセサリーの1つかな?って感じに見えます。それくらいかっこいい見た目していると思います。

これの何がいいのかというと、堂々と街中を歩いていても人目が気にならないんです(普段自分が気にしすぎなだけかもしれませんが)。写真を撮ります!!感が出てこないので、首から下げといてふと撮りたいものを見つけたらサッと撮ることができてスナップにいいんですよね。持っていくのが億劫にならないので最近はスマホ・財布・X100Vな頻度で持ち出しちゃっています笑

 

重さに関してはストラップ含め約580gとなっていてそこそこの重みは感じますが、首からぶら下げている分には重さによる圧迫感を感じることはそんなになくて、1日ぶら下げて歩いていてもきつくはないですね。歩き回る疲れのほうがしんどいくらいです

とまあこんな感じでしょっちゅう持ち出していたので1ヶ月で5,000枚超えるのを自分でえ納得しちゃってます

 

持つのにちょうどいいサイズ感

高級コンデジというとRICOH GRシリーズやSONY RX100シリーズが比較として挙げられますが、これらを家電量販店で触った際手が余ってしまって使いにくい印象を受けました。ポケットサイズなのでしょうがない気もしますが、図体も手の大きい自分にとってはなんか微妙でした。

対するX100Vはそれらより一回り大きいサイズで手に持った時に小指が余るかどうかくらいで持ちやすく、両手でしっかり支えることができしっくりきました。その代わりポケットには入りにくいサイズになってしまったのですが、首からぶら下げたり、マウンテンパーカーなどの大きいポケットを利用すれば持ち運べるので持っていくのに苦労することはあまりないですね。

あと、大きくもなく小さくもなく取り回しのしやすいサイズ感で、腕を伸ばして高い位置で撮ったり、アングル変えるのにしゃがんで立ってを繰り返したりするのにやりやすかったです。チルト液晶も搭載されたのでより使いやすくなり、アングル違いの写真もサッと撮ることができます。

 

防塵防滴の安心感はいい

X100Vになって防塵防滴(フィルター装着時)になったのですが、雨の日に遠慮なく持ち出せる安心感はいいですね。下の写真は雨の日のローアングル写真なのですが、フィルターに付く水滴さえ気を付ければこういう写真も遠慮なく撮っちゃってます。

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帰りのバスの中でずぶ濡れになったX100Vを見たときは罪悪感を感じるほどでしたが、操作は今も問題ありませんね。ただ、温度差による結露はもちろん防げないので、そこは他のカメラ同様気を付けないといけないところですね

 

X100Vの購入前に先代X100Fのレビューをみていたら「ファインダー内にゴミが入った」というレビューをいくつか見かけたのですが、風が強くて砂ぼこりが舞っている日や雨がザーッと降っている日に持ち出している自分のX100Vには今のところゴミらしきものは無さそうです。これに関しては使用頻度にもよるのでこれからさらに使っていかないとわからないですが、今のところは大丈夫そうです

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自分でダイヤルを動かす操作が楽しい

X100Vの特徴の1つといえばP・Tv・Av・Mといったモードダイヤルが無いことではないでしょうか。これは別にマニュアル露出しかできないというわけではなく、それぞれ独立した絞り・シャッタースピード・ISO感度のダイヤルを任意にA(オート)にすることでPモード・Avモードというように設定ができます。

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モードダイヤルが無いのですぐには切り替えられないのですが、マニュアル露出を自然にやるようになり、「ここは暗めだからISO800で撮っていこう」「風強いからシャッタースピード1/125は切らないようにしたほうがいいかな」って感じで自分で設定を試行錯誤して考える癖がつきました。

他にもショートカットキーが10個ほど設定することができて「ヒストグラム確認してみたいな」「風景だから水準器表示させとこ」というのをすぐに呼び出せるようなカスタマイズを考えるのも自分だけのカメラを作っている感覚になるのでそれもまた楽しいです。

 

フィルムシミュレーションが楽しい

富士フィルムのカメラの共通点にはなりますがフィルムシミュレーションの色は撮っていて楽しくさせる重要なポイントですよね

特にX-Pro3から導入されたクラシックネガは目で見た色とはかなり離れた感じではありますが、ただなんとなく撮ったものをどこか魅かれるものにしてしまうそんな色付けをしてくれます。

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気づくとクラシックネガばかりになってしまいそうなので自分で縛りを付けているくらい個人的にはまってしまう色味です

 

最短撮影距離10cm・最大撮影倍率0.25倍便利

要するに寄れるので撮る場所を選ばなくて済むということですね。最短が10cmならばテーブルにある料理なんかも簡単に撮ることができるので寄れなくて困るということはそうそうないのではないかと思います。最大撮影倍率も0.25倍となっていて、桜の花がこれだけ寄ることができます。

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これ以上寄りたかったらマクロレンズに移るしかないのですが、大抵のものはこれくらいでなんとかなるんじゃないかと思います。約2610万画素なのでトリミングでもある程度は対処できると思います。

 

ここは微妙だなという点

EVFはマニュアルフォーカスには向かない気がする

絞りを1段絞ってF2.8で近接撮影することが多いのですが、その際被写界深度が浅いのでMFをすることがあります。その際にEVFまたはLCDを使ってピントの確認をするのですが、EVF・液晶画面の性能の問題かピントが合っているかの判断がしにくいです。

一応「フォーカスチェック」というフォーカス部分を拡大表示する機能があるのでそちらも活用しているのですが、それも拡大された画像が粗くて「滲みが少ないここがピッタリなのかな」って感じでいつも合わせています。そんな感じでピントの山が見えにくい感じで、ピントが合っているものもあれば微妙にずれた写真もあったりなので、一つの写真で複数枚撮るようにして対処するようにしています。

ちなみにAFに関してはそこそこの速度があってあんまり困ったことはないです。動き回る被写体をあまり撮ってないのでその場合はまた違うかもしれませんが

 

マニュアル露出してると思ったよりアンダーになりがち

これは自分の目の感覚や使用しているディスプレイの環境の可能性もありますが、EVF/LCDで見た画像とパソコンに移した写真を比べるとパソコンの方が少し暗く感じることが多いです。思ったより暗くなることが多いので、EVF/LCDの明るさを-2に設定して気持ち明るめに撮るように心がけています

 

ダイヤル・ボタンが多くて慣れるまでが大変

操作系が複雑なので初めのころはどのボタンになにが割り振られているか知らず、いつの間にかNDフィルターがONになってたとかいう失敗をしていました。これも慣れていけば何とかなるのですが、初めのころは操作を覚えるのに必死でしたね

複雑ということはそれだけ自分なりのスタイルを作れるということなので、自分にあったものを考えるのもまた楽しかったりはします

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ピッタリのチルト液晶はカッコいいけど、もう少し角度が欲しい

チルト液晶の可動域はこのような感じで+90°~-40°くらいでしょうか?

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基本的なローアングル・ハイアングル撮影は行えますし、ピッタリの整ったデザイン設計の必要な代償だと思うので特に不満はないのですが、もう少し下を向いてくれるとハイアングル撮影が楽になるのかなって感じますね

 

テレコン・ワイコンは便利だけどちょっと面倒

換算35mm画角を50mm・28mmにしてくれるワイドコンバージョンレンズWCL-X100Ⅱ・テレコンバージョンレンズTCL-X100Ⅱですが、ねじ込み式でくるくる回さないといけないので付け替えがちょっと面倒です。付け替えるのが面倒な分、替えながらどのような構図がいいか考える時間が増えるので勉強にはなるのですが、レンズ交換式カメラを手に入れたらテレコン・ワイコンは使わなくなる未来がみえますね。

 

まとめ

長々と書いていきましたが、初めてハイエンドのコンデジを手にしてその写りの良さに1週間くらいは興奮していました。今は少し慣れましたが、それでもピタッとはまった時の写真は今でも目が覚めることがあるので35mm単焦点レンズという縛りなのですが1ヶ月で5,000枚を撮ってしまうくらいには飽きずに使っています。X100Vを購入してから前より写真を撮るということに楽しさを感じるようになり、普段見てて気にしていなかったものも撮るようになり、自分の視野が広がったように感じます。16万は学生の自分には大金でしたが、それに少しは見合う体験をさせてくれるので買ったことに満足しています。 

自分はレンズ交換式カメラを買う前にコンデジを買い、便利な標準ズームレンズより前に不便な単焦点レンズのX100Vを購入したちょっと変わった経緯がありますが、このカメラは撮ることを楽しくさせるとともにどんな表現があるのだろうか・どうすればうまくいくのかを考えさせ、学ばせてくれるカメラでもあるなと思っています。

35mmに加えて28mm・50mmを使っていくうちに画角の使い方に興味が出てきたので、レンズ交換式カメラを手に入れたくなってますが、それを購入した後もX100Vは変わらず持ち出していくと思います。それくらい自分の中では使っていて楽しいカメラだと思います。

 

作例

初心者の写真ですが、良ければ参考にしてください。春なので桜の写真多めです

そのまま:換算35mm

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DSCF0996

X1V01385

X1V02365

X1V00351

X1V05103

X1V04273

 

ワイコン:換算28mm

X1V04597

X1V04604

X1V04207

X1V03745

X1V04226

 

テレコン:換算50mm

X1V01638

X1V01509

X1V05232

X1V04746

X1V04755

X1V01488

 

今回は以上となります

最後まで読んでいただきありがとうございました!!