X100Vを使い始めて1ヶ月が経ちました。
はじめはダイヤルやボタンが多くて何がどれなのかわからないことが多かったのですが次第に理解して使いこなせるようになった気がします
その慣れていく過程で気になったのが
ショートカットキーをどのように割り振ろうか
ということです。もちろん初期設定でも十分に使えるのですが、自分があまり使わない機能を割り当ててももったいないなということ、自分で使いやすい設定した方が撮影が快適になるんじゃないかという思いがあり、割り当てを自分で設定しなおしてみたのですが項目が多くてまあ大変でした。軽く2時間は費やした気がしますね
今回はその自分の備忘録も兼ねて今の設定にした経緯を記録していきます
ショートカットキーの概要
この記事でのショートカットキーは撮影画面のまま設定を変更できる
- コントロールリング
- クイックメニュー
- ファンクション設定
について書いていきます
ショートカットキー・ボタンの数について
前面は以下の4つがあります
- Fnボタン1
- Fnボタン2
- OVF/EVF切換レバーの長引き
- コントロールリング
X100Vの売りでもあるOVF/EVF切換レバーは切換専用かと思ったら、2秒ほど電源ボタン側に引っ張るショートカットキーを呼び出せることには驚きました
背面は以下の7つ
- AEL/AFLボタン
- リアコマンドダイヤル押下
- タッチファンクション(↑)
- タッチファンクション(↓)
- タッチファンクション(←)
- タッチファンクション(→)
- クイックメニューボタン
リアコマンドダイヤルはシャッタースピードの細かい調整でよく使うのですが、押すこともできてショートカットキーが呼び出せます。説明書見ないと気付かないことばかりですね
それぞれの設定項目について
コントロールリング
以下の4つのうち1つ選択することができます
- スタンダード
- ホワイトバランス
- フィルムシミュレーション
- デジタルテレコン
※1マニュアルフォーカスの場合は強制的にフォーカスリングとなる
※2スタンダードは撮影モードによって以下の3つに変わる
- P・S・A・Mモード:デジタルテレコン
- Adv.フィルター:フィルター選択
- パノラマ/多重露出:フィルムシミュレーション
クイックメニュー
クイックメニュー(Qメニュー)はQボタンを押すことで以下のような呼び出すことができ、一部の設定をリアコマンドダイヤルで撮影中に変更することができます
表示数は4・8・12・16個の4パターン。上の画像では16個の設定を並べています
設定項目は以下の35項目なので、そのうち最大16個選ぶことになりますね。
- 画像サイズ
- 画質モード
- フィルムシミュレーション
- グレイン・エフェクト
- カラークローム・エフェクト
- カラークローム ブルー
- ダイナミックレンジ
- Dレンジ優先
- ホワイトバランス
- ハイライトトーン
- シャドウトーン
- カラー
- シャープネス
- 明瞭度
- ノイズリダクション
- カスタム選択
- AFモード(動画AFモード)
- AF-Cカスタム設定
- 顔検出/瞳AF設定
- MFアシスト
- タッチパネルモード
- セルフタイマー
- 測光
- シャッター方式
- フリッカー低減
- コンバージョンレンズ
- NDフィルター
- フラッシュ機能設定
- フラッシュ調光補正
- 動画モード
- FULL HDハイスピード撮影
- 内蔵/外部マイクレベル設定
- 電子音&フラッシュ
- EVF/LCD明るさ
- EVF/LCD鮮やかさ
ファンクションボタン
ファンクション(Fn)設定で割当ができるボタン・操作は以下の10個あります。
- Fnボタン1
- Fnボタン2
- OVF/EVF切換レバーの長引き
- AEL/AFLボタン
- リアコマンドダイヤル押下
- タッチファンクション(↑)
- タッチファンクション(↓)
- タッチファンクション(←)
- タッチファンクション(→)
- クイックメニューボタン
クイックメニューボタンも別の機能が割り当てられるようです
割り当てのできる機能は以下の57項目あり、10項目を選んでいきます。すごい量ですね
- 画像サイズ
- 画質モード
- RAW
- フィルムシミュレーション
- グレイン・エフェクト
- カラークローム・エフェクト
- カラークローム ブルー
- ダイナミックレンジ
- Dレンジ優先
- ホワイトバランス
- 明瞭度
- カスタム選択
- フォーカスエリア選択
- フォーカスチェック
- AFモード
- AF-Cカスタム設定
- 顔セレクト
- 顔検出ON/OFF
- フォーカスリミッター
- スポーツファインダーモード
- セルフタイマー
- AEブラケティング設定
- フォーカスBKT設定
- 測光
- シャッター方式
- フリッカー低減
- 感度AUTO設定
- コンバージョンレンズ
- NDフィルター
- ワイヤレス通信
- フラッシュ機能設定
- TTL-LOCK
- モデリング発光
- FULL HDハイスピード撮影
- ゼブラ設定
- 内蔵/外部マイクレベル設定
- 動画サイレント操作
- VIEW MODE設定
- 被写界深度確認
- マニュアル時モニター露出/WB反映
- ナチュラルライブビュー
- ヒストグラム
- 電子水準器
- 情報表示拡大モード
- コントロールリング設定
- AE LOCKのみ
- AF LOCKのみ
- AE/AF LOCK
- AF-ON
- AWB LOCKのみ
- ロック指定
- パフォーマンス
- 撮影後 自動画像転送
- ペアリング接続先選択
- Bluetooth ON/OFF
- クイックメニュー
- 再生モード
優先的に入れたいものを考察
それでは何を優先的に設定していくか決めていきます
コントロールリング
これは項目が少ないのですぐに決められますね
4つのうち以下の2つは外すことにしました
- スタンダード:モードによって変わるのは覚えるのが面倒
- デジタルテレコン:RAW撮影時は使用できない
というわけで残るは
- ホワイトバランス
- フィルムシミュレーション
の2つになりました。本音言うとどちらもRAW現像時に設定できるのでどっちでもいいのですが、撮影時に役立つのはフィルムシミュレーションな気がするのでこちらを設定しました
残るホワイトバランスはクイックメニューかファンクション設定で必ず入れていきたいですね
クイックメニュー
カスタム設定で利用する項目
35項目のうち16項目を選んでいくのですが、まずはカスタム設定を考えていきます
下の画像の左上にある「BASE C1」とあるやつですね
カスタム設定では以下の13項目を予めこれらの数値・ON/OFFを事前に記録しておき、ダイヤルですぐに呼び出すことができます。全部で7パターン作ることができます
- フィルムシミュレーション
- グレイン・エフェクト
- カラークローム・エフェクト
- カラークローム ブルー
- ホワイトバランス
- ダイナミックレンジ
- Dレンジ優先
- ハイライトトーン
- シャドートーン
- カラー
- シャープネス
- ノイズリダクション
- 明瞭度
項目はRAW現像と同様なのでカメラ内で細かい絵作りを設定するということですね。
フィルムシミュレーション別に自分なりのアレンジを入れることができたり、被写体別に予め設定を決めておくということができるので、JPEG撮って出しにこだわる場合に特に活用したい機能ですね。
カスタム設定を利用する場合、それぞれに設定した数値はその項目をQメニューに表示させることで一度に確認することができます。従ってカスタム設定を利用する場合は上記の項目もまとめて登録するほうが便利だと考えられます。
ただ、「Dレンジ優先」は「ダイナミックレンジ」と似た項目なのでDレンジ優先は無しにしていきます
カスタム設定については以上で、残りの21項目について考えていきます
必要性が低いものの選択
クイックじゃなくてもよさそうな項目
画像サイズ・画質モード・MFアシスト・測光
シャッター方式・フリッカー低減・EVF/LCD鮮やかさ
動画を撮らないため頻度が低い項目
動画モード・FULL HDハイスピード撮影・内蔵/外部マイクレベル設定
他の機能で補われているもの
タッチパネルモード:EVFでカスタマイズ可能
コンバージョンレンズ:Ⅱであれば自動設定
残った項目
- AFモード(動画AFモード)
- AF-Cカスタム設定
- 顔検出/瞳AF設定
- セルフタイマー
- NDフィルター
- フラッシュ機能設定
- フラッシュ調光補正
- 電子音&フラッシュ
- EVF/LCD明るさ
ファンクション(Fn)
ファンクション(Fn)設定で割当ができる操作系統は以下の10項目あります。
- Fnボタン1
- Fnボタン2
- OVF/EVF切換レバーの長引き
- AEL/AFLボタン
- リアコマンドダイヤル押下
- タッチファンクション(↑)
- タッチファンクション(↓)
- タッチファンクション(←)
- タッチファンクション(→)
- クイックメニューボタン
しかしながら、AEL/AFLボタンとクイックメニューボタンに関してはボタン自体に名前が振ってあるため、紛らわしくなることを防ぐためその機能を割り当てることにしました
というわけで残り8ボタンを割り当てる機能を57項目から考えていきます
必要性が低いものの選択
ショートカットに入れなくてもいいもの
画像サイズ・画質モード・RAW
AEブラケティング設定・フォーカスBKT設定・測光
シャッター方式・フリッカー低減・マニュアル時モニター露出/WB反映
ナチュラルライブビュー・ワイヤレス通信・ ロック指定
コントロールリング設定・パフォーマンス・撮影後自動画像転送
ペアリング接続先選択・BluetoothON/OFF
カスタム設定に含まれているため被るもの
- フィルムシミュレーション
- グレイン・エフェクト
- カラークローム・エフェクト
- カラークローム ブルー
- ダイナミックレンジ
- Dレンジ優先
- ホワイトバランス
- 明瞭度
- カスタム選択
機能が他にあるもの
- AE/AF LOCK:割り当て済み
- クイックメニュー:割り当て済み
- フォーカスエリア選択:フォーカスレバー
- コンバージョンレンズ:自動設定
- 再生モード:PLAYボタン
- AF-ON:半押し
動画用設定なので使用頻度の低いもの
FULL HDハイスピード撮影・ゼブラ設定
内蔵/外部マイクレベル設定・動画サイレント操作
その他使用頻度の低いもの
フォーカスリミッター・スポーツファインダーモード
AE LOCKのみ・AF LOCKのみ・AWB LOCKのみ
残った項目
- フォーカスチェック
- AFモード
- AF-Cカスタム設定
- 顔セレクト
- 顔検出ON/OFF
- セルフタイマー
- TTL-LOCK
- モデリング発光
- 感度AUTO設定
- NDフィルター
- フラッシュ機能設定
- VIEW MODE設定
- 被写界深度確認
- ヒストグラム
- 電子水準器
- 情報表示拡大モード
QメニューとFn設定で被っているもの
Qメニュー
- AFモード
- AF-Cカスタム設定
- 顔検出/瞳AF設定
- セルフタイマー
- NDフィルター
- フラッシュ機能設定
- フラッシュ調光補正
- 電子音&フラッシュ
- EVF/LCD明るさ
Fn設定
- フォーカスチェック
- AFモード
- AF-Cカスタム設定
- 顔セレクト
- 顔検出ON/OFF
- セルフタイマー
- TTL-LOCK
- モデリング発光
- 感度AUTO設定
- NDフィルター
- フラッシュ機能設定
- VIEW MODE設定
- 被写界深度確認
- ヒストグラム
- 電子水準器
- 情報表示拡大モード
自分が設定したもの
長々とかいてきましたが、結果的に以下のように設定しました
コントロールリング
- フィルムシミュレーション
Qメニュー
カスタム設定をメインとして、使う頻度の高い4つを選びました
- カスタム選択
- フィルムシミュレーション
- グレイン・エフェクト
- カラークローム・エフェクト
- カラークローム ブルー
- ホワイトバランス
- ダイナミックレンジ
- ハイライトトーン
- シャドートーン
- カラー
- シャープネス
- ノイズリダクション
- 明瞭度
- 顔検出/瞳AF設定
- セルフタイマー
- 電子音&フラッシュ
- EVF/LCD明るさ
ファンクション設定
ホワイトバランスはマストで入れ、残りは撮影で気になるフォーカス系と水準器やヒストグラムなどの便利な情報系をまとめてみました
- Fnボタン1:ホワイトバランス
- Fnボタン2:フォーカスチェック
- OVF/EVF切換レバーの長引き:情報表示拡大モード
- AEL/AFLボタン:AE/AF LOCK
- リアコマンドダイヤル押下:VIEW MODE設定
- タッチファンクション(↑):ヒストグラム
- タッチファンクション(↓):電子水準器
- タッチファンクション(←):被写界深度確認
- タッチファンクション(→):AFモード
- クイックメニューボタン:クイックメニュー
タッチファンクションは上下が液晶表示関連、左右がフォーカス関連と区別して設定してみました。
これらの項目は使用頻度が少ない・ストロボを使って撮影することがないという理由で選びませんでした
- AF-Cカスタム設定
- NDフィルター
- 顔セレクト
- 感度AUTO設定
- TTL-LOCK
- モデリング発光
- フラッシュ機能設定
- フラッシュ調光補正
というような感じでX100Vをフル活用できるように自分なりにキー設定をしてみました。どんな機能を割り当てようか悩んでる方がいたら参考にしていただければ幸いです
今まで紹介したコントロールリング・クイックメニュー・ファンクション設定は撮影中にすぐに設定・確認したいもの中心だったので使用頻度を軸に選んでいきました。しかしながら、撮影中に使わないが、その次くらいに設定するものもあるわけで、そのような機能は別にマイメニューですぐにアクセスすることができるようにしています
項目は8×2ページの16項目あるので自分の使いたい機能は一通り並べられますね
設定項目が多くて考えるのが大変でしたが、自分なりに作法が定着して撮影がしやすくなりました。今回考えた内容も、これから違う富士フィルムのカメラを買った際も多少は活用できるでしょうし、その時に考えるのが楽になればいいですね。そのためには新しいカメラを買わないとですね。沼が近づいてきてるような気がします……
今回は以上となります
最後まで読んでいただきありがとうございました